ホーム > 山田錦研究会 > 厳しい時期をみんなで乗り切ろう。第13回総会開催。鈴木会長再任。
挨拶をする鈴木会長
挨拶をする花の舞 高田社長
新しい役員の皆さん
表彰式
花の舞 土田製造部長
講演する乗松相談役
今年搾った大吟醸で乾杯
小雨が降る寒い一日となった3月4日、磐田市のJA遠州中央広瀬支店において、役員、会員、関係JA職員、事務局(花の舞)が参加して、静岡山田錦研究会の総会が開催されました。例年、来賓としてお呼びするJAとぴあ浜松・JA遠州中央は都合で出席できませんでした。この総会は毎年米づくりが始まる前のこの時期に開催され、今年で13回目となります。
まず挨拶に立った鈴木良紀会長は、お米を取り巻く環境が変わってきており、これからは様々な考え方を持ち、今までの農業のやり方から脱却しなくてはならないと述べ、「静岡山田錦研究会もいろいろな可能性を探っていきたいと思うので、会員のみなさんもぜひ提案をするとともに協力してもらい、この会を盛り上げてほしい」と語りました。
また、会員がそれぞれ個人で記入する栽培履歴表に言及し、「栽培履歴がきちんとしているのがこの会の大きな特徴となっており、それが高い評価をいただいている。栽培履歴表は自分のため、研究会のためにも必要なもの。花の舞もそれを販売に活かすことができる。これからも栽培履歴を確実に書くよう徹底してほしい」と要請しました。
つづいて、来賓として花の舞酒造(株)の高田和夫社長が挨拶し、これまでの花の舞の酒づくりの方針、実績について説明をしました。そして、「日本酒を取り巻く状況は依然厳しいが、会員の皆さんの期待に応えられるよう、新しい商品の開発、新しい市場の開拓に取り組んでいく。チャレンジ精神を忘れずにやっていきます」と決意を述べました。
この後、平成21年度の活動報告、平成22年度の活動計画案の協議を行い承認され、続いて、今年は役員改選の年となっているため、役員の選任が行われました。会長は役員が選任することになっているため、野末副会長が発言し、「2月に行った総会の準備会で話し合った結果、リーダーシップを発揮し、会を発展させていくためには鈴木会長が最適と判断し、役員会としては鈴木良紀さんを推薦したい」との報告がありました。会員に諮ったところ大きな拍手で鈴木会長の再任が了承されました。副会長は会長が選任することになっていますが、太田副会長、野末副会長が退き、新たに砂川利広さん、川合史朗さんが就任することになりました。
つづいて平成21年度に優秀な山田錦を生産した会員の表彰がありました。静岡山田錦研究会会長賞には安間啓一さん(2年連続)、山本研司さんの2名、花の舞社長賞は村田喜昭さん(2年連続)、花の舞杜氏賞には太田重一さん、JAとぴあ浜松・JA遠州中央農産物検査員選考表彰者には植村益夫さん、長谷川和義さんが選ばれ、賞状が贈られました。
ここで総会は終了となりましたが、休憩をはさみ引き続き研修会が開かれました。
研修会では花の舞酒造の土田一仁製造部長が話をし、「みなさんがつくる栽培履歴のしっかりしている山田錦は日本一の米だと思います。花の舞はそのことをもっとPRしていきたい。社員全員がそのことを理解し、自覚し、プライドを持ってお酒をつくり販売していきたい。今は厳しい時期だが、お互い切磋琢磨してがんばっていきましょう」と会員を激励しました。
続いて、研究会の乗松精二相談役が演壇に立ち、今年の山田錦づくりのアドバイスを行うとともに、諸課題の交渉の進行状況等を報告。そして、モラルハザードをテーマに講演しました。
最後は懇親会を行いました。冒頭、花の舞酒造の青木製造部長補佐が2月に搾った大吟醸を初めて披露。「みなさんが栽培した山田錦でつくったお酒です。召し上がって意見を聞かせてください」と挨拶。そして、それを使って乾杯が行われました。会場では食事をしながら会員同士が盛んに今年の山田錦づくりについて話しをする姿が見受けられました。