ホーム > 山田錦研究会 > 静岡山田錦研究会 稲の形態調査
静岡県産山田錦の稲の形態調査を 実施する各会員農家
稈長、穂長、全長の長さを測定中
穂粒数をカウント中
稈の重さ(稈基重)を測定中
今年も、会員農家から収穫された静岡県産山田錦の稲が集められ、形態調査が行われました。平成13年から実施している形態調査によって、データが集まり、肥培管理に役立てられ、各会員農家の収量も安定し、増産がはかれるようになってきました。
稲の形態調査では、下記項目が測定されます。
★測定項目
1)稲穂の中での最長全長と最短全長。そしてその差長。
2)稈長、穂長、全長の長さ。
3)止葉長の長さ。
4)枝稈数、穂粒数を数えます。
5)稈の重さ(稈基重)を測ります。
今年は、田植えの初期の時期に低温低日照が続き、稲の肥料のすいこみが悪かったようです。その後、高温高日照になったため、稲の株数は少ないが、稲自体は生長し、長くなったようです。
酒造好適米である山田錦は、草丈が長く、稲穂が大きいため倒れ易く、栽培が難しい品種です。そのため、田植えの時期、毎年の気温変化、水の量、肥料の量などを調整していくことで、安定した生育と収量を各会員農家は目指しています。
毎年のデータの蓄積が、来年からの山田錦作りに活かされていきます。