各田圃から集められた稲穂
形態調査を実施する会員農家
稲穂の長さを測定
稲の穂粒を数えています
稈基重(かんきじゅう)を測定中
2014年12月12日、静岡山田錦研究会において、稲の形態調査が行われました。各会員農家で田植えの時から調査してきた稲株を、刈り取り前に取っておき、細かく形態調査をしていきます。
★測定項目
1)稲穂の中での最長全長と最短全長。そしてその差長。
2)稈長、穂長、全長の長さ。
3)止葉長の長さ。
4)枝稈数、穂粒数を数えます。
5)稈の重さ(稈基重)を測ります。
持ち寄られたそれぞれの田圃(たんぼ)の稲株において、上記全てを測定します。集められたデータを比べ、分析・考察することで、肥培(ひばい)管理のデータとします。
*肥培管理とは:作物を栽培するとき,施肥・水やり・中耕・土寄せ・害虫の駆除などを総合的に管理すること。
今年は日照不足が原因で、全体的に稲穂が長かったようです。
形態調査を実施することで、肥料がどの時期にどの程度効果があったのかがわかってきます。
今年集まられたデータは、来年の酒造好適米・山田錦作りに活かされていきます。 毎年行われる稲穂の形態調査によって得られるデータの積み重ねが、育成が通常のお米よりも難しいと言われている、山田錦の均一な栽培に役立っているようです。
花の舞酒造では、高品質な静岡県産山田錦を原料とした、「静岡の地酒」を今後も広く提供していきたいと思います。