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静岡山田錦研究会員農家39人が 集まっての「苗」調査検討会
各「苗」の高さを計測する鈴木会長
酒造好適米の静岡県産山田錦の 「苗」の根の状態を観察中
平成28年5月26日(木)、照りつける太陽の中、花の舞酒造の精米所へ、静岡山田錦研究会の会員農家39名が、田植え前の静岡県産山田錦の「苗」を持って集まりました。毎年、酒造好適米である、静岡県産山田錦を植える前の「苗」を持ち寄り、下記情報を調査していきます。
★調査項目1) 床土資材名 2) 播種日 3) 播種量(g) 4) 2葉までの長さ(cm) 5) 葉齢 6) 根張り 7)田植え時期
20年以上続く取組により、データが蓄積され、良質・均一な山田錦の作付けに成功してきています。今年も、昨年とのデータを比較し、植える時期、水入れのタイミングなどを話し合っていきます。 今回、乗松顧問の話しで印象深かったのが、「空気中の酸素」と「水中の酸素」の違いでした。田んぼに水を入れっぱなしにすると、苗の根は空気中の酸素にふれることがないため、良くないとのことでした。水を引き、田んぼの土にヒビが入ることで(5?ぐらい)、苗の根が空気中に触れ、空気中の酸素を取り入れることができる。そして、田んぼに水入れと、枯らす作業を数回繰り返すことで、根っこが活性化し、1カ月後には立派に成長した稲となるとのことでした。 天候も大事なデータの一つで、今年は猛暑になると言われていますが、4月は昨年に比べ+1℃、5月は?1℃であるため、今のところ例年と変わらない温度変化のようです。 集められた苗は、丁寧に観察され、根が弱っていないか、土の状態はどうか、どのタイミングで田植えをするかなど、会員農家どうしで情報交換が行われました。 毎年実施される「苗」調査検討会を無事に終え、各苗は各田んぼに植えられていきます。実りの秋を迎える前に、次回は夏の田んぼ巡回を実施します。今回植えられた「苗」がどのように立派な稲になったかをご紹介していきますので、宜しくお願いします。