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活動レポート

静岡山田錦研究会レポート

第16回総会を開催。山田錦を使った酒づくりの説明も行う。

今年の計画を語る鈴木会長

表彰する花の舞高田社長

酒づくりを説明する青木副杜氏

講演する乗松相談役

大吟醸を説明する土田杜氏

懇親会で乾杯をする会員

ようやく春らしさを感じさせる陽気となった3月5日。静岡山田錦研究会の第16回総会が開催されました。今年の会場はいつも夏の圃場巡回の昼食会場として利用している浜松市浜名区のビラックス高薗となりました。研究会の役員をはじめ、ほとんどの会員、JA遠州中央とJAとぴあ浜松の職員、そして、花の舞酒造から事務局の斎藤主任、土田杜氏、青木副杜氏が出席。また、来賓として花の舞酒造の高田社長が出席しました。

責任と誇りをもって、いい山田錦をつくるよう要請

鈴木明副会長の開会のことばの後、挨拶に立った鈴木良紀会長は、今年の計画について説明し、花の舞酒造から要請された量も増え、去年に続き、今年も作付け面積が増えて合計約60ヘクタールになることを報告しました。そして、各地区に割り振られた面積に沿って個人の作付け面積を地区ごとに調整するよう要請しました。

また、現行の価格設定では圃場評価と成分検査の数値が優秀な人には加算金が付いていますが、会員の技術が向上し、米の品質も安定しているので、今後は加算金を廃止し、新たな価格を設定すると語りました。

それらに関し、鈴木会長は「圃場評価はこれまでと同様に花の舞といっしょにやり、データをとって有効に活用していきます。生産量が増え、加算金は無くなりますが、決して手を抜かないでほしい。静岡山田錦研究会の会員としてさらに意識を高く持って山田錦づくりに取り組んでもらいたい」と語りました。

優秀な山田錦を生産した会員を表彰

つづいて、来賓として花の舞酒造(株)の高田和夫社長が挨拶。日本酒を取り巻く環境、原料米の調達に対する考え方、そして、花の舞酒造の経営方針について話しました。

この後、平成24年度の活動報告及び収支報告、そして、平成25年度の活動計画案及び収支予算案の協議を行い、いずれも承認されました。

つづいて平成24年度に優秀な山田錦を生産した会員の表彰がありました。静岡山田錦研究会会長賞には松島達郎さんと袴田浩之さん、花の舞社長賞は高柳邦彦さん、花の舞賞には鈴木明さん、JAとぴあ浜松・JA遠州中央農産物検査員選考表彰者には松島達郎さん、乗松精二さんが選ばれ、賞状と金一封が贈られました。これで総会は閉会となり。その後は休憩をはさみ研修会が開かれました。

副杜氏が山田錦を使った酒づくりを説明

今年は研修会において初めて花の舞酒造の青木副杜氏による酒づくりの説明が行われました。これは、鈴木会長が会員に「自分たちがつくった山田錦を使ってこんなにいい酒をつくっているんだということを理解してもらいたい」ということで実施されたものです。

青木副杜氏はスライドを用意し、伝統的な大吟醸づくりの工程を、順を追って説明しました。会員のみなさんは拡大された写真を見ながら、青木副杜氏の話しに耳を傾け、説明終了後は質問をする人も見られました。

この後は乗松精二相談役の講演がありました。日本の米を取り巻く目下の問題や、日本の農業政策について、また、TPPについての解説も行われ、会員の皆さんは熱心に聞き入っていました。

最後は懇親会が行われました。花の舞酒造からは2月に搾った大吟醸が用意され、このお酒について土田杜氏が説明を行いました。そして、運転しない人はこのお酒で乾杯し、なごやかな昼食タイムとなり、今年の総会は無事終了しました。

春を迎え、いよいよ、これから本格的な米づくりが始まります。まずは、コシヒカリなど早稲系から始まり、そして、山田錦へ。今年も静岡山田錦研究会の活動をフォローしていきます。

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