花の舞で使う山田錦をすべて生産する契約農家の活動を報告する静岡山田錦研究会 活動レポート34<2007年度> |
< 稲の1本1本を計測、計量。役員によって稲体の形態調査が行われる。> | |
作業小屋で保管されている会員全員の稲稲の長さの測定稲の長さの測定もみの全数をかぞえる稈基重(かんきじゅう)の測定準備。 |
花の舞の地元、遠州地方(静岡県西部地区)で山田錦を栽培する契約農家のグループ「静岡山田錦研究会」では、11月下旬に行われた「成分分析会」をもって、平成19年度の全員による活動は終了しましたが、その後、12月に鈴木良紀会長をはじめ役員と事務局(花の舞)が集まり「稲体の形態調査」を行いました。
調査はまず1株の茎を数え、1株の中の最も稈(茎)の長いものを除き、上位2本を選んで行います。
この他に、稈基重(かんきじゅう)の測定も行われます。これは、平成18年度から行われているもので、稲一株のいちばん下の地ぎわを切り落とし、そこから上10cm分を切り取ります。そして、1本1本の皮をむき芯だけ残し、その重さを計り、10本当たりの重量に換算した数値を出します。
平成18年度に調査したところ、この数値と収量に関連性があることが判明しました。そのため、平成19年度は稈基重10本当たり2.0g以上を目標としてやってきました。乗松相談役は「2.0g以上とは、茎がしっかりしているという意味です。茎の中の容器がしっかりしていて大きければ、栄養を組織に蓄えることができます。しかし、狭いと栄養を組織に送ってやることができません。そこで、研究会では稈基重2.0g以上を目標としているのです」と説明してくれました。
この測定調査は平成19年度に作付けした54人の稲すべてに対して行うため、1日がかりの仕事となりましたが、ここで得られた数値は「山田錦稲体の形態調査表」「山田錦選別前全粒および稈基重関連値調査表」としてまとめられます。
研究会ではこの他にも「山田錦栽培履歴表」というものがあります。これは、会員自身が記入するもので、どういう作業をいつやったか、そして、育苗内容、施肥の状況、農薬の仕様状況等も詳細に書き込まれています。さらに、各地区の代表圃場の稲の1年間の成長過程の調査記録「各地区代表圃場調査概要」。米の形粒調査をまとめた「穀粒判別器測定結果」。6月から11月までの天気・気温の記録「山田錦栽培期の天気概況」もあります。 次回は1月下旬に開催される「勉強会」をレポートします。 どうぞ、次回もお読みください。 |
■レポートトップへ■レポート33へ■レポート35へ |
♦ お酒は、20歳になってから。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。♦ |
Copyrightc 2010 HANANOMAI BREWING CO.,LTD. All Rights Reserved. |