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活動レポート

静岡山田錦研究会レポート

今年も本格活動開始。苗の調査・検討会を行う。

苗を1箱ずつ持ち寄る

草丈を計測する

根の張り具合を見る

苗の成長を確認する

最も優れた苗を選ぶ

会長が講評を行う

今年も静岡山田錦研究会の活動が本格的にスタートしました。5月25日、その最初の活動である「苗の調査・検討会」が花の舞酒造本社において行われました。これは、今年会員が育てた苗を1箱ずつ持ち寄り、その成長具合を調査確認し、最適な田植え日を決めるものです。

会員が苗箱1つずつ持ち寄る

この日の前日までは、さわやかな初夏の天候が続いていましたが、この日は打って変わって小雨が降ったりやんだりのはっきりしない日となりました。ちなみに去年は5月27日に行われましたが、その日もぐずついた天気で、なんとこの日、東海地方は早々と梅雨入りしたのでした。今年も遠州地方(静岡県西部)でひょうが降ったりして天候の不安定さが懸念されそうです。

「苗の調査・検討会」の開始時間が近づくと会員やJA担当者が続々と苗箱を運んでくるので会場は一気に賑やかになります。すでに、こしひかり等の田植えを終えているのでしょう、日焼けしている人も多く見受けられました。

苗箱に自分の名前が書かれた紙を乗せてしばし待機となりますが、全員の苗が並ぶと壮観です。しかし、播種日(もみをまいた日)が会員によって若干違うため、草丈(苗の長さ)にはばらつきが見られました。

気温の影響が出ているため注意を促す

事務局である花の舞蔵人の斎藤主任の司会進行で会が始まり、まず、鈴木良紀会長が挨拶し、「今年は早稲系が低温の影響で生育が遅いように思う。田植え後も、熱い日、寒い日があるので生育にむらが出るのではないか。冷水が入っているところでは成長するのに時間がかかり、除草効果が薄れることも考えられるので、気をつけてやっていただきたい」と注意を促しました。やはり、すでに気温の影響が出ているようです。

続いて、花の舞の土田杜氏が挨拶。「今年も優れた山田錦をつくってください」と会員を激励しました。

その後、苗の調査が開始されました。会員が持ち込んだ苗箱をテーブルに一つずつ乗せ、その苗を育てた会員に話しを聞きながら、研究会の役員が、土資材名・播種日・播種量の確認、草丈・2葉までの長さの計測、葉齢・根張りの確認を行います。そして、それらを勘案して最適な田植え日が決められていきました。

会員のみなさんが顔を合わせるのは、会の総会が開かれた3月上旬以来。久しぶりの再会で自分の番が済むと会員同士話しに花が咲いていました。また、他の人の苗をじっくりと観察する姿も見受けられました。

花の舞からは事務局の斎藤主任が記録を担当。蔵人も苗の撮影を担当し、活動に協力しました。また、営業スタッフもお客様をお連れして参加。苗の調査を見学し、会員の説明に耳を傾けていました。

今年も水管理の徹底を指示

苗の調査は1時間少々で終了。鈴木会長がこの日持ち込まれた苗の中から最も優れたものとして松島達郎さんの苗を会長賞に選びました。鈴木会長は講評で「いろいろな苗があったが、大切なことは温度をかけすぎないこと。そうしないと田植えしてガッチリした稲にならない可能性がある」と指摘しました。会長賞の松島さんの苗については、「丈夫な苗だ。楕円形になっている。こういう苗だと分けつが早い」と選んだ理由を述べました。そして、「今年も天候が不安定になる可能性があるので、水の管理をきちんとやってほしい。そうすれば今年もいい米が採れると思います」と激励しました。

会長は育苗のやり方を変え、結果良好

終了後に鈴木会長ご自身の苗のことを聞いてみると、播種日は5月18日でだいたい例年通りでした。去年聞いた時に「低温でゆっくりと芽を出すようにしました」と言っていたので、今年はどうだったのか聞くと、「天候を考え、去年より1度だけ温度を上げました」と言います。

今までとやり方を変えたこともあったようで、従来は、もみまきをしたら、それを育苗機の中へ入れ、その後、ビニールハウスに移し緑化させ、それから田んぼに持って行って田植えでしたが、今年は、育苗機から出した後は、田んぼの中に置いたということです。田んぼに水を溜めておくと日が当って水温が上がる。表面の暑さ寒さに関係なしに水温は一定なので根にはいいということなのです。実際やってみて「根の張りがすごくいい」ということでした。そして、その苗を田んぼに植える日は6月8日前後になりそうです。会員のほとんども6月上旬から10日にかけて田植えが行われる予定です。

「苗の調査・検討会」終了後は全員近くの飲食店に移動し懇親会が行われました。静岡山田錦研究会の会員が生産した山田錦でつくった花の舞のお酒を飲みながら、しばし和やかに歓談しました。

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