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活動レポート

静岡山田錦研究会レポート

今年収穫した米の「成分検査」を実施。粒張り、つやのいい山田錦がとれる。

米の大きさを計る

成分を分析する(中央は乗松相談役)

成分分析風景(中央は斎藤副杜氏)

審査する鈴木会長

米の出来を語り合う会員

審査する土田杜氏(左)と青木製造部長補佐

11月に入っても暖かい日が続いていた遠州地方でしたが、20日を過ぎるとさすがに寒さを感じるようになりました。秋から冬へ、ちょうどそんな季節の変わり目に当たる24日、「静岡山田錦研究会」の今年最後の全体活動である、収穫した米の成分検査が研究会の乗松精二相談役が営む磐田市のサンシャイン農場事務所で行われました。

一粒2.0mm未満の米を減らすために

成分検査にはほとんどの会員とJA関係者、そして、花の舞から土田杜氏、青木製造部長補佐、事務局の斎藤副杜氏が参加しました。会場では二つのグループに分かれて作業を行いました。

一つは米の大きさ(厚さ)を計測するチーム。収穫した米はその一粒の大きさ(厚さ)が2.0mm未満だとくず米になってしまい、出荷することができません。研究会では1粒の大きさ(厚さ)が2.0mm未満の米を減らすために毎年この測定を行っているのです。

作業としては、まず、会員から提供してもらったもみすり後の玄米をそれぞれ一定重量きちんと計ります。それを、洗面器のような形状の網目2.0mmの選別器に入れて両手でゆさゆさゆすります。そうすると、2.0mmより小さな玄米は下に落ちますから、その重量を計測します。次に、その落ちた玄米を今度は網目1.95mmの選別器に入れて同じことをします。そして、下に落ちた1.95mmより小さい玄米の重量を計ります。こうして、全員の米を計測し、最後に一定重量に対するそれぞれの比率を計算するのです。この、米の大きさ(厚さ)に関する全員のデータは平成24年の勉強会に資料として会員に配布される予定です。

タンパク質含有率7.0%以下を達成

もう一つのグループは成分検査を行いました。成分検査は以前より成分分析機を使用して行われています。2.0mm以上で検査済みの米を一定量機械にセットすることで、スピーディーに米に含まれるタンパク質、水分、アミロース、脂肪酸などの量を計ることができます。中でも、最も重要視されるのが米に含まれるタンパク質の量です。タンパク質が多いと酒にしたときに雑味が出てしまうからです。研究会では発足当初からタンパク質含有率7.0%以下をめざしてやっており、ここ数年はほぼその数値をクリアしています。

去年は計測をしたものの、今までにないような数値のバラツキがあったため、正確を期すため、そして、公平性を期すために成分分析機をメーカーでオーバーホールして、もう一度、日を改めて計測するというハプニングがありました。今年は機械も順調で、スムーズに計測が行われ、全員がタンパク質含有率7.0%以下を達成しました。

粒張り、つやがいい米に仕上がる

成分検査が終了した後で平成23年度の優秀な米を選出するための審査が行われました。審査は、玄米を見やすいように白い皿と黒い皿両方に入れ、生産者の名前が分からないように、皿には番号だけを付け、テーブルの上に並べ、それを、研究会の鈴木良紀会長、花の舞の土田杜氏、青木製造部長補佐、JAの検査員がじっくり一皿ずつ吟味して行われました。

その結果、静岡山田錦研究会会長賞には村松英勝さん、花の舞社長賞は乗松精二さん、花の舞賞は尾崎安平さん、そして、JAとぴあ浜松農産物検査委員賞は川合寛治さん、JA遠州中央農産物検査委員賞には安間啓一さんの米が選ばれました。選ばれた米の生産者は3月に開催される静岡山田錦研究会の総会において表彰されます。

全員の米を審査した鈴木良紀会長に今年の山田錦の出来について聞くと、「今年の米は粒張り(りゅうばり)、つやがいいように見えました」と言います。つやは分かるのですが、粒張りとはどういうことなのでしょう。「玄米の周りには筋があるのですが、その筋がなくなるくらいに張っています。人の顔と同じで、ふっくらするとしわが伸びます。そんな感じですね。微妙ですけど張りがあるのが多いように見えます。いいお米に仕上がっているんじゃないでしょうか」。今年の米の出来の良さをこう語りました。

今年は刈り取り前の9月下旬に台風が浜松に上陸しましたが、その影響について聞くと、「稲が倒伏して急いで刈り取りをした人もいました。その影響もあるのでしょうが、若干、生き青(緑色の米)や茶米が見受けられました。それでも、全員がタンパク質含有率をクリアしたのはよかったと思います」と語り、どうやら、台風の影響は最小限に抑えることができたようです。

年間スケジュール一部変更

最後に鈴木会長から会員に連絡があり、従来、12月に行われていた稲体の形態調査は1月下旬に行うことになり、同時期に行われていた勉強会は3月に開催される総会時に併せて行われることになりました。その結果、平成23年度の活動はこの日が最後、今度、みんなが顔を合わせるのは新しい年ということになりました。

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