English

ホーム > 山田錦研究会 > 去年のデータをもとに勉強会を開催。今後の活動にも意見を出し合う。

活動レポート

静岡山田錦研究会レポート

去年のデータをもとに勉強会を開催。今後の活動にも意見を出し合う。

鈴木会長の話を聞く会員

データをまとめた資料

講演する乗松相談役

司会を務める花の舞斎藤副杜氏(左)

地域グループごとの勉強会

会員に意見を聞く鈴木会長(中央)

土田製造部長(右)と話しをする会員

遠州地方が厳しい冷え込みとなった平成23年1月25日、静岡県磐田市のJA遠州中央広瀬支店において静岡山田錦研究会の今年最初の活動である勉強会が開かれました。この勉強会は平成16年から毎年この時期に行われているもので、今回で8回目。ほとんどの会員とJA遠州中央、JAとぴあ浜松の職員、そして、花の舞酒造から土田製造部長と青木製造部長補佐、事務局の斎藤副杜氏が出席しました。

去年の測定データが提供される

今年最初の活動とあって、会の始まる前には、新年のあいさつを交わす会員の姿も見られました。会場入り口には資料がずらりと用意されており、各自がそれぞれ1部ずつ取って席に着きます。その資料とは、「平成22年・21年山田錦栽培期の天気概況」、「稲作に利用したい年別・月別の気温の推移(平成19・20・21・22年分)」、「22年産山田錦選別前全粒および稈基重関連値調査表」、「平成22年山田錦稲体の形態調査表(全員分)」、「平成23年度山田錦栽培標準モデル・目標とする稲の姿」、「穀粒判別器測定結果(全員分)」、「平成22年産山田錦栽培履歴表(全員分)」。これらは去年会員によって行われた、成分検査、稲体の形態調査等の数値を事務局や相談役の乗松精二さんがまとめた労作で、この勉強会のテキストにもなるものです。

データをもとに今年の対応策を勉強

勉強会は事務局である花の舞の斎藤副杜氏の司会進行で始まりました。まず、花の舞酒造の土田製造部長が「今年の花の舞の取り組みと考え方」を述べましたが、その中で、今年の山田錦の需要量と来年以降の予測及び考え方について語り、研究会に対して協力を要請しました。また、日本酒の販売状況について、会員が栽培した山田錦が使われている花の舞の「山廃仕込み純米酒」が好評で、東京市場にはかなり出荷されているという情報も報告しました。

続いて、研究会の乗松相談役が「データ分析に基づく山田錦栽培の取り組み方」と題して講演を行いました。冒頭では、いま話題となっているTPP(環太平洋連携協定)について解説するとともに乗松相談役の考えを述べ、これからの日本の米づくりは世界の動きが大きく反映されると語りました。

山田錦の栽培に関しては、乗松相談役が毎日事務所で観測・測定してまとめた「平成22年・21年山田錦栽培期の天気概況」、「稲作に利用したい年別・月別の気温の推移(平成19・20・21・22年分)」等のデータを参考にして、今年の天候・気温の予測に活かしてほしいと語りました。

また、平成22年山田錦稲体の形態調査表を基に、止葉長(一番最後まで残る稲の葉の長さ)や稈(かん・稲の一つの節から節までの長さ)の数値にばらつきがあることを指摘。それを防ぐためには、「苗の植えつけの深さを1?2cmにすること。また、田植えから30?40日は水深を安定させることが大切で、水深は3?4cmが良い」と指導しました。そして、「去年なにかミスがあった人は今年それを必ず防いでほしい。工夫しながらやっていきましょう」と、会員を激励しました。

今後の活動もみんなで検討する

その後、鈴木良紀会長が登壇し、今後の静岡山田錦研究会の活動について語りました。その中で、「花の舞との需要と供給のバランスにかんがみ、会員の間に、もっと山田錦をつくりたいという希望もあるようなので、将来的には新しい販路を設けることも検討したい」と述べ、「今日のグループ別勉強会でも意見を出してほしい」と要請しました。

この後は、地域別のグループに分かれ、副会長がリーダーとなって勉強会を行いました。同じ地域の仲間と言うこともあり、きたんのない話し合いやアドバイスが交わされ、有効な勉強の場となりました。鈴木会長も各グループを回り、今後の活動についての考えや意見を熱心に聞きました。

今年も静岡山田錦研究会の活動はこの勉強会を以ってスタートします。鈴木会長に今年の抱負を聞くと、「栽培から販売まで積極的に会員といっしょに行動します」と答えてくれました。今年もまた活発に活動が行われそうです。

一覧を見る